TakahashiKie

女はみんな生きているのTakahashiKieのレビュー・感想・評価

女はみんな生きている(2001年製作の映画)
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元始、女性は太陽であった
という平塚らいてうの言葉をなんとなく思い出す映画。強い女しか出てこない。もちろんフィジカル的なことではなく、力に屈せず意思を貫き通し、行動力と瞬発力をフルに生かしてしたたかに生きていく。
はたまた浮気された元彼の今カノと仲良くなったり、見知らぬ来客の素性も気にせず寛容にもてなしたり、女性が持つ協調性も強さの一部なのだと再確認させられる。
その一方でこの映画に出てくる男は欲望を介した人間関係しか構築できない。女と真逆の生き物として描かれる。
支配する生き方しか知らない男だから、色仕掛けの"恋"で女に心を支配された時の醜さったら…!
「呪いをくれてやる!」
「あなたから何かをもらったのは初めてよ」
のセリフにグッときました。
TakahashiKie

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