初たけし映画。
変な映画。初めてポンジュノ映画を観た時のような新感覚を味わえた。たけしのフィルモグラフィの中でどんな立ち位置の作品かは分からないけど、この独特の空気感は癖になりそうなので他の作品も観てみたい。
オープニングから病みつき。画面を覗き込むガン飛ばした兄ちゃん2人とグラサンかけたたけしがカットバック?で交互に映し出される。そして何が起きたかは省略で表現して、次のカットでは兄ちゃんがタケシにひれ伏した様子が映し出される。一切台詞は無く、乾いた暴力とコミカルさ漂わせる絶妙な間、久石譲の音楽が相まって生まれる独特の空気感が堪らない。
終始この空気感に包まれながら、それぞれの形で死に落とし前をつけようとする元刑事の2人の視点を軸に、過剰な暴力と愛おしいくもあり切ない人間ドラマが交互に描かれる異色の作品。
面白かったー