このレビューはネタバレを含みます
フランケンシュタインと逃亡者を精霊だと思い込むアナ。彼らは父親や大人に殺されてしまう。アナにはそのように映る…
なーんて解釈聞かないと全然分からない。
二人が線路に耳を当てて音を聞くシーン。すぐにインセプションが浮かんだ。インセプションでは心の奥底から強制的に脱出する手段だった。そこには、植え付けられた死の願望が、まるで無垢なる子どものように描かれている。
子どもは無垢の象徴であり、分からない、不明なことは彼らには恐怖に他ならない。
だけど、反対に、理解が及ばないからこそフランケンシュタインを恐怖に思わないこともある。完全なる悪なんてないかのようだ。
アナの視点でアナの見て感じて思ったことを幻想的に描いている。だが、なぜかそれがアナの言葉ではなく、偽物のように見えて仕方なかった。まるで作られた存在かのように。その意味でフランケンシュタインは、アナの不自然さを暗喩していたのかもしれない。