政治的なアレゴリーまでは読み込めてないと思うけれども…
アナ・トレントの瞳が何より雄弁な映画。
フランケンシュタインよりもお姉ちゃんが怖いよなぁ。
ミツバチ、エル・スールと観たので、もう一度『瞳をとじて』を観たい。
この3作で「映画がきっかけとなり家を出る人」を描き続けている作家にとって、映画とは単なる通過儀礼にとどまらず、一種の啓示であるべきものなのかもしれない(フランケンシュタインの「たかが映画でござい」的な前口上から見せられるので、尚更)。
そう考えると、『禁じられた遊び』とは異なり、アナを暗い時代の犠牲者として描いてはおらず、彼女の瞳に希望を託しているように思えた。