champavert

ミツバチのささやきのchampavertのレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
3.5
15年ぶりくらいに再見。記憶よりもスペイン内戦の影は強く、母が宛もなく書いている手紙は内戦ではなればなれになった誰かで、脱走兵は「ゲリラ化した共和派の残党マキ」なのだろうか。また「若きフェルナンドの思い出の写真の中に写っている初老の人物は、20世紀初頭のスペインを代表する知識人にして、内戦による分断の悲劇を一身に背負って死んだ小説家、哲学者のミゲル・デ・ウナムノその人だ」。(引用は紀伊國屋DVD付属のパンフより)。
この映画の「光」を感じるには、アナがドサ回り映画で『フランケンシュタイン』を観て衝撃を受けたように、暗闇の中で観る必要があるので、家で観るには不向き。ましてや気軽に配信などされるべきではない映画だろう(されないか)。
champavert

champavert