Layla

彼女が消えた浜辺のLaylaのレビュー・感想・評価

彼女が消えた浜辺(2009年製作の映画)
4.5
「セールスマン」「別離」ですっかりアスガー・ハルファディ作品のファンになってしまい、TSUTAYAと GEOを回ってようやく発見!3作品の中でも1番面白く感じた。誰でもついてしまう「保身のための嘘」や「罪悪感を感じつつも勢いで通した無理」が悲劇を呼ぶという作風やスリリングな会話劇は相変わらず。特に本作は浜辺という舞台設定がすごく生きているように思えた。「彼女が消えた」ことにより、開放感がありのどかなリゾート地のはずだった浜辺が重苦しい監獄のように変わってゆく。天国のように楽しそうだった人々の顔から笑顔が消え、真相が明らかになるにつれて潮が満ちるようにじわじわと追い詰められていく。波の音、無邪気な子供たちが切ない。
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