桔梗F

ラストコンサートの桔梗Fのレビュー・感想・評価

ラストコンサート(1976年製作の映画)
4.3
死因:「きゅん性心不全」

不治の病を患いながらも、懸命に生きようとする少女と、人生に挫折し、夢と希望をなくした往年の名ピアニストのラブストーリー。

昔、「ある愛の詩」という死ぬ死ぬスイーツ映画が世界中で大ヒットしました。

これ以降、世界中で死ぬ死ぬ映画が作られ続け、邦画では今でも似たようなのが、マンボウの産卵数くらい作られております(*´-`)

そんなおいしいネタを当時のパクリ大国イタリアンがほっとくわけありません(´Д`)

イタリア映画界の重鎮兼パクリ王プロデューサー、オヴィディオ・G・アソキニスが、まず「メリーゴーランド」という死ぬ死ぬ映画を作り興行的にヒット!

それに味をしめて、イタリアの天才パクラー監督、脚本家など一流のパクリ職人たちを結集し、日伊合作で作り上げたのが本作なのです( ;∀;)

おもしろいことは、イタリアの天才スタッフたちが結集&本気でパクリ映画を作ったため、元ネタの「ある愛の詩」を越える秀作になってしまったこと(´д`|||)

もうヒロインのパメラ・ヴィロレージが犯罪レベルにかわいすぎて、劇中で五回くらい、「突きゅん死」しかけましたよ(;o;)

うそつきっ子、天真爛漫、図々しさ、かわいい顔と、彼女に落とされない中年男性は皆無でしょう。
女子必見!

ストーリーは、もう出だしから死ぬのがわかってて、結局、死ぬのでなんともつっこめません(笑)

素晴らしいのはブルターニュ→モンサンミッシェル→パリと移り変わるロケ地の美しさ!

これでもか!と映像に被せてくるピアノ曲など(;o;)
音楽◎
90分ちょいの劇中で約36分間音楽が流れてますからね…

カメラワークも、引き、上から、固定、ぼかしを駆使した見事な腕前(゜〇゜;)
撮影は「殺人魚フライングキラー」などの天才カメラマン、ロベルト・デットーレではないか!?

パメラがリチャードに「ステラのペンダント」を渡す名シーンは、あまりにかわいすぎて、「きゅん拍数」が158まであがって命が危なかった( ;∀;)

ラストのコンサートシーンはネタが完全にわかってても、演出で号泣なので、きゅんきゅんしたい方、号泣したい方にはお勧め(。>д<)

余談ですが、DVD版吹き替えは、上野樹里
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