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ジュリー&ジュリアのkumadaのレビュー・感想・評価

ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)
3.1
1960年代にアメリカ人向けのフランス料理レシピ本を初めて出版しテレビ等で活躍した女性ジュリア・チャイルドと、2002年にこの本の全レシピを再現しその様子をブログに残した女性ジュリー・パウエルを描いた作品です。1950年から60年代にかけてのジュリアの物語と、2002年のジュリーの物語が並行して描かれます。ジュリアの旦那は外交官であり、中国にも駐在経験があります。1950年代はパリに滞在しており、その期間に奥さん(ジュリア)がフランス料理に目覚めました。当時は英語で書かれたフランス料理のレシピ本はなく、友人3人と本を出版するまでの過程を描いたのが本作です。その過程の合間に現代のジュリーの挑戦が挟まれます。印象に残ったのはジュリアとジュリーの旦那がともに優しいことでした。彼女らの挑戦を強くサポートしてくれます。男性の鏡です(笑)。ジュリア役はメリル・ストリープ、かなり騒がしい専業主婦を演じてます。随分とオーバアクションです(笑)。ジュリーの全レシピ再現のブログは当時存命だったジュリアからは非難されたようです。あと、1950年代のアメリカはマッカーシーによる赤狩り旋風が吹き荒れた時期でした。ジュリアの旦那がワシントンに呼び戻されて尋問を受けるシーンも挿入されています。なぜこのシーンをわざわざ入れたんでしょうね?監督の意図が気になります。
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