ちろる

配達されない三通の手紙のちろるのレビュー・感想・評価

配達されない三通の手紙(1979年製作の映画)
3.7
アメリカの推理小説家エラリー・クイーン原作のお屋敷サスペンス。
舞台は山口県の萩、そこに住む美人三姉妹に忍び寄る闇。
野村芳太郎監督らしく、演出はすごくダイナミック、そして海外の推理小説らしく後半なんかはヒッチコック風の演出も折り込まれてて映画らしいサスペンスになっています。

3年間失踪し突然戻ってくる次女の婚約者
妙に色っぽい謎の義妹
片言の居候アメリカ人ボブ
勘当された家に戻れない長女
鬱気味の次女

と、まぁそれぞれが少しずつ胡散臭い登場人物が次から次へと登場する。

毎度毎度、色気ムンムンな松坂慶子さん。あばずれ風な智子の役はとてもよく似合うし、それとは対照的な箱入りお嬢様紀子を演じた栗原小巻さんもお人形さんのように美しい。
藤村の学生時代の後輩には若き日の竹下景子さんも丸顔が印象的で可愛らしい。

しかし、男に夢中なればなるほど女は怖い生き物になるのである。
それぞれが、驚くべき勘のよさが逆に一人歩きして、シンプルになるはずの愛憎劇が細かく絡み合っていくのだ。

強いて言えば各女優陣の存在が印象的すぎて、キーワードになる藤村を演じる片岡孝夫さんの存在が、、弱い!
渡瀬恒彦さんも、その他大勢感が・・・
もしかしたらボブの印象が強すぎたせいなもな?
ストーリーの構成はしっかりしてるので、推理好きな人にはおすすめ。
あとは、松坂慶子さんの有名な美尻シーンを拝みたい方にもおすすめ❤︎
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