デニロ

マダムと女房のデニロのレビュー・感想・評価

マダムと女房(1931年製作の映画)
3.0
1931年製作公開。原作北村小松。脚色北村小松。監督五所平之助。日本での本格的なトーキーの映画であるとのこと。

とにかく芳紀21歳の田中絹代の魅力満開。声もお顔も可愛らしいったらありゃしない。隣の家のジャズシンガーのマダムとイチャイチャして来た夫/渡辺篤に、エロでしょ、エロ100%でしょ、なんて言って拗ねて見せるや、ねぇ、あなたぁ、わたしにも洋服買って頂戴。

車のクラクションの音、鳥のさえずり、天井裏のネズミの競争、赤ちゃんの泣き声、ラジオの音、目覚まし時計、そしてジャズ、モダンガール伊達里子の歌、田中絹代も一節口ずさみます。チャップリン風の演技をしている渡辺篤の猫の鳴き真似に、田中絹代が、うるさいドラ猫ねぇ!!

さて、マダムの家で踊っていた少女/井上雪子の美少女っぷりが凄まじい。

神保町シアター 叙情派の巨匠――映画監督・五所平之助 にて
デニロ

デニロ