公開当時はめちゃくちゃ楽しみにしていた記憶がある本作。
何たって本作はヴィランが3人も出てくるってんだから期待値がとんでもないことになっていたわけです。しかもそのうちの1人がスパイダーマンの宿敵「ヴェノム」。この時点で期待しかなかった。
まあ、鑑賞してみると前作「スパイダーマン２」ほどの感動は得られませんでした。
今見返してみても、詰め込み過ぎ感と、"ブラック"ピーターの演出がちょっとやりすぎ感があったなあと。
前作でスパイダーマンとしての正体がバレてしまった親友「ハリー」との確執や、前作ラストで結ばれた「MJ」とのすれ違いによる人間ドラマは見応えありなのですが、地球外生物「シンビオート」に侵食されたピーターが性格が変わってしまい、「魅力的だけど嫌なやつ」になってMJに酷い仕打ちをするシーンなんかは本当に嫌な気持ちになります。
やっぱり俺はちょっとダメだけど良い奴なピーターが好きなんだよなあ。。。
"ブラック”ピーターによる街中でのダンスシーンも何だかなあ、という感じ。
この後、『スパイダーマン：スパイダーバース』の中でそのダンスシーンがいじられることになるわけですが笑
ラストのバトルも、とある「助っ人」の登場はアガるのですが、それ以上の盛り上がりはなく、強敵であるはずのヴェノムも結構あっさり倒されてしまうので残念。
そして前２作では「ピーターが好き」だったんですけど、本作を見ると「ハリーが好き」になっちゃうんですよね。。。。
続編である「４」も企画され、そこには「ミステリオ」が登場予定だったようですが、本作の興行が振るわずボツになってしまったという。。。
そして、みんな期待していたのに肩透かしを食らった「ヴェノム」が、のちに最高のキャラクターにブラッシュアップされて映画作品に戻ってくることは、この当時のわたしたちには想像もできないのでした。。。
2022/1/10鑑賞
