人は年をとると人生で何が大切か分かってくる。
地質学者の旦那に心理カウンセラーの妻、温厚な中年夫婦の家庭にくたびれた訪問者達は何かに導かれるように吸い込まれる。
春には苗を植え、夏には水をやり、秋には収穫…。
春夏秋冬4章に展開する人間ドラマは、家庭菜園に勤しむ平凡な夫婦と訪問客との何気ない日常会話が面白い。
一体何故、皆この平凡な夫婦の家庭に訪問するのか…。
騒々しいのは若者の特権で、年寄りの居場所は隅に追いやられる。
それが寂しいと感じることも有るだろう。
その寂しさを埋めるために人は何かを求めている。
ココロにぽっかり空いた寂しさは何なのか、きっと冬になれば分かるだろう。
話し相手がいるって…素敵なことなんだと..★,