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初恋(ファースト・ラブ)のJumblesoulのレビュー・感想・評価

初恋(ファースト・ラブ)(1970年製作の映画)
3.5
イワン・ツルゲーネフの半自伝的小説古典の映画化作品。父親役で出演しているマクシミリアン・シェルが監督も兼ねている。意外にも初映像化作品のようだ。
ツルネーゲフの父親は財産目当てで結婚した上に浮気を繰り返したクズ男だったらしいが、本作では厳粛で良い人っぽく描かれている。原作は実は父親批判が最大のテーマだったかも。
映画はドミニク・サンダとジョン・モルダー=ブラウンの美女美男コンビが綺麗なロケーションを背景に、ほろ苦い青春を演じる。あの飛び降りシーンは、もう少し丁寧に描いて欲しかった。音楽も場面にそぐわない軽薄なものが使われたりと、折角の雰囲気が台無しなところも。
初見の時はこんなに美しい女優がいるのかと驚いたサンダの美貌は、今見ると男っぽくて少し興ざめ。
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