つむ

砂の惑星のつむのレビュー・感想・評価

砂の惑星(1984年製作の映画)
3.5
デヴィッド・リンチ監督の長編映画で唯一まだ観てなかったこちら。
SFというジャンルに関心が薄いのと大失敗作という評価にずっと先延ばしにしてきた。昨年『ホドロフスキーのDUNE』を観たことでちょっと興味が湧いて。

映像面で2021年のドゥニ・ヴィルヌーヴ版と比較するのは気の毒というもの。1984年というのを考慮したらよく頑張ったと思う。随所にリンチらしい狂気もあったし。
問題はファイナルカットの権利をリンチが持っていなかった為に大幅に削られた映像があるということ。
ホドロフスキーが10時間で作ろうとしてた作品を2時間ちょっとにするなんて無理がある。
「才能があるリンチがこんな駄作を作るはずがない。ハリウッドのスタジオ体制の犠牲になったのだ」とホドロフスキーも言ってたみたいだし。あまりの駄作っぷりに喜んじゃってもいたけど。
感想というより好きな監督を擁護しかしてないな。1994年の特別篇を観てからじゃないとね。190分か・・・長いな。

追記
『デューン/スーパープレミアム・砂の惑星・特別篇』は視聴する術がなかったのと、リンチは編集に関わってないということでYouTube にあった『Lynch's DUNE The ultimate workprint』を観た。劇場公開版に未公開シーンを入れてレストアしたもので、フルHDで綺麗だしノイズもないし何より分かりやすくなってた。
これのすごいのがあくまで2022年版らしく、2024年の現時点で新たに未公開シーンが発見された為にそれも組み込まれるとのこと。
リンチ愛されてる。
つむ

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