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アイム・ノット・ゼアのペインのレビュー・感想・評価

アイム・ノット・ゼア(2007年製作の映画)
3.9
トッド・ソロンズ、トッド・ヘインズ、トッド・フィールド、トッド・フィリップス、古くはトッド・ブラウニング(『フリークス』)に至るまで…。

“トッド”と名の付く監督に才人多し📹️
そんなヘインズの新作『May December』も、ソロンズの新作『Love Child』(※コリン・ファレル&レイチェル・ワイズの『ロブスター』コンビ出演!!)も非常に期待🤜

そんな本作『I'm Not Thre』は、2007年に名匠トッド・ヘインズが、アメリカ音楽シーンの生ける伝説、ボブ・ディランの激動の半生を映画化した音楽伝記ドラマ…といってはあまりに簡素な説明になってしまうくらい趣味性の強い、トリッキーな1作となっている。

クリスチャン・ベール、ケイト・ブランシェット、マーカス・カール・フランクリン、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、ベン・ウィショーと6人の超豪華キャスト(※その他ジュリアン・ムーアやミシェル・ウィリアムズ、シャルロット・ゲンズブール出演)が、ボブ・ディランを演じ、その半生を描き出していくのだが、(良くも悪くも)まるで商売っ気は感じられない内容、仕上がりで、流石は米🇺🇸インディペンデントの良心的存在トッド・ヘインズといった感。

スコセッシやジャームッシュが“本業”的なる作品の合間合間で手掛ける趣味性の強い音楽ドキュメンタリー作品にも通ずるものは少しあるかもしれない🤔

ディランを演じた6人の俳優陣の中でも、とりわけケイト様周りの描写は流石に圧巻であるが、当時25歳ミシェル・ウィリアムズの“マブいちゃん姉”感がまた新鮮。元夫ヒース・レジャーの姿も映る度に何だか胸がしめつけられる…(※本作では女性差別発言を連発し、シャルロット・ゲンズブールに拒絶される役)。

明らかな『8 1/2』『ナッシュビル』等への目配せもニヤリとさせられる辺り🔎😎
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