アイム・ノット・ゼアの作品情報・感想・評価

「アイム・ノット・ゼア」に投稿された感想・評価

まん

まんの感想・評価

2.8
ボブ・ディラン的な人物を色んな役者が表現する。
音楽をドラマでコラージュしたような不思議な作品。
ケイトのディラン(的な人)がとても魅力的だった。
eriiko

eriikoの感想・評価

3.5
ヒース・レジャーが見たくて映画館で見たけど、ケイト・ブランシェットがかっこよかった。
GreenT

GreenTの感想・評価

3.0
名優たちのアンサンブルが楽しめる映画だと思いました。

ボブ・ディランのモキュメンタリー/モキュ・バイオグラフィー?って言っていいかと思うんですけど、ボブ・ディランは監督・脚本のトッド・ハインズにとっては「時代ごとに七変化していくアーテイスト」だったらしく、6人の俳優たちがボブ・ディランの違う側面を演じています。

一番評判が高かったのが、「エレキギター時代」を演じたケイト・ブランシェットで、ボブ・ディランのくりくり頭で男性とも女性ともつかない、両性具有のような変わったキャラがすごく印象深い。

しかし、オープニング・クレジットで一番最初に名前が出てくるのは、「フォーク時代と後にキリスト教の神父時代」を演じたクリスチャン・ベイルで、やっぱ男優の方が先に名前出るのか〜と思っていたんですけど、この人はケイト・ブランシェットにかなり食われてしまいましたが、すごい名演だったと思います。

私が一番感心したのは、「子供時代の憧れ」を演じたマーカス・カール・フランクリンという黒人の男の子。キャラは11歳なんだけど、本人が何歳なのか不明なのですが、子供なのに大人みたいな演技をする。

トッド・ハインズは相当なディラン・ファンか、もしくはアーティストとしてのディランにすごく興味があったのか、ディランの曲やインタビューや、様々なリサーチをして時代ごとの顔を描いているらしいです。私は全くボブ・ディラン知らない人なんですけどさすがに黒人ではないことくらいは知っているので、子供時代の描写が黒人なのは、ディランはこういうジプシーのような生活に憧れていたのかな?って思いました。

この子供のディランは、先人たちのリズム&ブルース?に感銘を受けてそのパクリみたいのを演奏しているんですけど、「自分の世代の歌を歌え」って言われて、自分が見ている世界の歌を歌い出す。

するとそれが、ベトナム戦争の反戦運動が高まるアメリカの若者たちの心に響いて、プロテスト・ソングの生みの親みたいに祭り上げられる。

市民権運動の団体から賞を貰ったりするんだけど、それが「政治的に利用されている」と感じ、だんだん酒やヤクに溺れるようになり、「エレキ時代」に突入する。

アーティストの実話見るといつも思うんですけど、やっていたことが評価されると、それにがんじがらめになり、本人はもう違うものに移行したいのに、「プロテスト・ソングをなぜやめるんだ?」ってファンに責められる。劇中で「色んなことを期待され、だけどハッキリ何を期待されているのかはわからないのに、なぜかその期待を満たしていないと罪悪感を感じる」ってセリフがあって、「なるほどな〜」と思いました。

で、フォークソングを期待されているフェスティバルで、ゴリゴリのディストーション・ギターでロックを演奏し、自分の熱狂的なファンの期待を敢えて裏切る、それをやらないと気が済まなかったボブ・ディランにすっごい親近感を感じました。

ヒース・レッジャーは、ボブ・ディランのプライベートな側面を演じていて、このキャラが一番現実のボブ・ディランに近いキャラだってウィキだか iMDb に書いてありました。

リチャード・ギアは、後年のボブ・ディランなんでしょうけど、これも少年時代と一緒で、ファンタジーが入っているキャラだなあと思いました。社会の腐敗に対して声を上げる人は殺される、ボブ・ディランがアーティストとして辿った道のりのメタみたいなお話でした。

ベン・ウィショーは、ボブ・ディランのインタビューでの言葉を語る役で、ディランのポリシーというか精神性を表現する役なのかなあと思いました。

ドキュメンタリータッチに、フォーク・シンガー仲間だったジョーン・バエズがモデルの女性(ジュリアン・ムーア)にインタビューするシーンを入れたり、かと思えば、アンディ・ウォーホールの「ファクトリー」で有名だったイーディ・セジウィックがモデルの女性(ミシェル・ウィリアムス)との関係はドラマ化したりなど、1人の人を6人の俳優が演じ分けるだけでなく、こんな手法の伝記映画って観たことない!思いました。
SNL

SNLの感想・評価

3.0
2009年に書いたブログのコピーです。

アイム・ノット・ゼア

この記事を読まないまま見たほうが、混乱して頭を使うし、二度見たいと思えていいかも。

それでも、読みたい人は、、(致命的なネタバレがあるわけではない)







私は、ボブ・ディランって人をあまり知らない。
でも、「この映画は、ボブ・ディランという人物をケイトブランシェットやヒースレジャーなどの複数の俳優が演じた」
という情報だけは知って、見始めた。
なのに、
黒人少年はウッディだし、
クリスチャンベールはジャックだし、
ヒースレジャーはロビーだし、
ケイトブランシェットはジュードだし、
リチャードギアはビリーだし

あれあれあれ?と、混乱した。(ギアが出てきた時点ではもう理解できていたが)

偽者 映画でもチラと振れられる、自信が偽造していた少年時代の姿がウッディ
預言者 皆に崇拝されていた?姿がジャックで
結婚生活の姿が ロビーで
人気がでて葛藤する?姿がジュードで
無法者 の姿がビリー


I ROBOTの社長ブルースグリーンウッドがジュードの世界ではインタビュアーKeenan Jones/ビリーの世界では独裁者(ビリーザキッドを逮捕した)Garrettを演じる。

一人の人も、付き合う相手によって、あるいは年齢によって、性格も変わり、対応も変わり、いろんな側面があるんだな~と感じさせる映画。
ウッディとビリーは完璧な想像の世界の人物なわけだが。
あと3人は、実在するボブ・ディランの「いろんな人から見えた姿」だろう。

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そして、WOWOWが計画的に放送しているんだと思うけど、
ファクトリー・ガール
I SHOT アンディ・ウォーホール
この映画、と、3つ共に出ている実在する人物 イディがいる。
この映画では「ココ」と呼ばれている。

そちらの点でも、実在したイディというキャラクターが
イディ視点では「ファクトリーガール」だし、
アンディ視点では、「I SHOT、、」(それほどとるにたりない感じ)
ボブディラン視点ではココというところに、
同じ人物が、一人の言い分だけ聞いていると、全体像が見えないんだな~という気持ちにもなるし、

そもそも、この映画を見ると、
人はその場その場で違う人なんじゃないかという気持ちにもなる。

*********

ボブ・ディランは、「ファクトリー・ガール」での自身の描かれ方にファクトリーガール公開中止要請をしたっていうから、驚きだ。

で、勝手に想像を膨らませてしまうのが、
ファクトリー・ガール(2006) この映画 2007年。
反論の映画だったのか???
この映画でのココ(=イーディ)の描かれ方といったらひどいもんだ。

モンキーズのステッピングストーンが途中に流れる。
それ以外は、ほとんどボブ・ディランの曲みたいだ(エンディングクレジットより)

エンディングクレジットによると、俳優達は歌っていないようだ(パフォーマーの名前はBOB本人あるいは別の人)。
Junpei

Junpeiの感想・評価

4.7
「Bob Dylanは何から聴けばいいか」という問いに「今の自分と同じ歳の時に出された作品」という答えを思い出した。いろんな人がいろんなBob Dylanをいろんな技法で描かいていたのが面白い。まず俳優陣だが、アメリカ白人男性の俳優だけでなく、黒人少年や女性も演じてたのが興味深い。そして役どころもBob Dylanという訳ではなく、彼にインスパイアされたキャラクターを演じる事で、彼の時代によって変容したという人物像を色濃く表してたように思える。表現技法もドキュメンタリー風の撮影や白黒など多岐に渡る(The Beatlesっぽい人達が出てたのは笑った)。Bob Dylanの楽曲だけでなく、色んなアーティストのBob Dylanカバーが流れたのも良かった。
PI

PIの感想・評価

3.5
元々ほとんど知らないボブ・ディラン。
そして、これを観て更に分からなくなった。
それぞれの演じ方が個性的過ぎ。
三鷹

三鷹の感想・評価

3.3
ディランについては殆ど知らないのだが彼について知る「興味」への手引き書には充分なりえる映画だった。わたし的には音楽よりも語られる言葉のほうに入り込んだという感じ。
彼の魂を描くのであれば6人もの役者に演じさせる必要はないかなぁとも思ったが。
これは、ボブ・デュランの曲と感じがわからないと、よくわからない映画だ。
ryoseco

ryosecoの感想・評価

3.0
1人の人間を多角的に捉える手段としては面白い演出だと思う。もしくは“ボブディラン”を描くのに役者1人では、役不足だったのかも。彼は、年齢や性別や人種といった枠には収まらない人だから。

曲の社会性だったりテーマ性だったり、時代の代弁者として捉えられ神格化されがちな彼のイメージを1/6に抑え、ただ1人の人間のベースの部分や弱い部分が見えたのは良かったし、そういうイメージを嫌っていた本人も納得してるんじゃないかな、と思う。
ただ、シーンの繋ぎ方が支離滅裂とゆうか、どうにも意図を汲み取れなかったのでシーンやカットが飛ぶ度にこっちの気持ちがぶつ切りになって脳みそが停止しちゃう🧠そうなるととにかく時間が長く感じる🥱飽きそうになる🥱リチャードギアの顔は眠くなる🥱
ボブディランの持つ6つの側面を元に、6人の全く違うキャラクターとして描いてる映画で、
ボブディランの伝記ではない。(これを頭に入れておかないとちょっと混乱するかもしれない)
ボブ・ディランという名前すら登場しない。

ありきたりな伝記映画にはしないという意気込みがひしひし感じる(本人のお墨付きをもらうにはありきたりじゃダメだったんだろうなと勝手に思ってる)。

6人のまったく違う人物の物語が1つの話、結果一人の偉大な人物を描いていることになるという、あまり見たことのないタイプの映画だった。

ところどころセリフやシーンにゆかりのモノやフレーズなどが出てきていて、ファンにはたまらないだろう。

「ファシストを殺すマシン」でつながっているあたりも知ってる人はニヤリとできるネタ。

ボブディランを知らない場合の見所としては、ケイトブランシェットの男役、ヒースレジャーを偲ぶ、クリスチャンベイルの歌声あたり。

ケイト・ブランシェットすごいな…似てる似てないの問題じゃなくて、なりきりっぷりがね。

ヒース・レジャーが演じてるのがいちばんかっこよかったかな。役柄的にもスターだった部分を演じてる。

クリスチャン・ベイル、ギター弾き語りだよ…こりゃたまらんよ。トッド・ヘインズありがとう😍
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