Morohashi

トゥモロー・ワールドのMorohashiのレビュー・感想・評価

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)
4.5
以前、「子どもの声がうるさい」と公園を取り壊したり、公園の建設を取りやめたり、保育園が子どもたちに騒がせないようにしている、というニュースを目にした。

仮に、その人達の言う通り子どもの声がひどい騒音で、子どもが害悪なのだとして、子どもの数を制限するようになったら、待っているのはこの映画の中のような社会だろう。

映画の世界は、なぜか子どもが生まれなくなってしまった社会。産業は頭打ちで、もはや復興の兆しはない。希望がない。
子どもは社会の宝、というのはこういうことで、大人たちの未来は子どもが作る。


少子化というのも、行き過ぎるとこうなってしまう。SFだけれども、妙なリアリティがあった。

車はすごく未来っぽいのに、ボロボロで薄汚れているっていうあたりがすごくリアル。
まるで戦場の中にいるかのような、すごくリアリティのある映像。

最後の、言葉や人種の壁を子どもが越えるシーンが、なんだかすごく神秘的で感動的。
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