南北戦争の奴隷の時代から続く、白人優位の黒人差別。
当時の三角貿易というシステムの恐ろしさがよくわかる。
最後の種明かしはたしかに驚いたけれど、この映画が伝えたいことはそういうことではなくて、もっと根源的な、根深い話だと思う。
つまり、奴隷制がなくなった現代でもちょくちょく、こういう人種差別は続いているということ。それはレストランでの対応だったり、フロントでの対応だったり。
まずは差別しているという自覚をもたせることがこの映画の目的であり、そういう啓蒙的な作品だと感じた。
ただ、あまりにもやりすぎてしまうと、今度は白人に対する差別や、活動家への差別にも繋がってしまうので、これが限界だと思う。
