“寅さん童貞を今年中に卒業する!”という目標を掲げ、無事なんとか卒業。
いや、まさか自分がこんなにも寅さんにハマれる側の人間だとは思ってなかったです(笑)素直にめちゃくちゃ面白かった。
一見、そう見えないようでむちゃくちゃ巧妙に作り込まれた実はとってもアヴァンギャルドな作品と思いました(寅さんのキャラ造形、破天荒ぶりにもビビるw)。
笑わせるところはきっちり笑わせ、泣かせるところはきっちり泣かせる緩急が素晴らしく、キャストも本当に一人とて魅力的じゃない人はいない。それぞれに見せ場がしっかり用意されています。倍賞千恵子さん、光本幸子さんのマドンナぶりも堪らないですし、小津組黒澤組常連の笠智衆さん、志村喬さんも出てきてニヤリとさせられますね。
何気に良いショットが沢山出てきて、構図も計算されていてバシっとキマっているのも見所。
ってまぁ寅さんファンからすれば何を今更ということでしょうが(笑)、この機会に観れて本当に良かったでざます。