バンバンビガロ

捜索者のバンバンビガロのレビュー・感想・評価

捜索者(1956年製作の映画)
3.5
とにかく画が良い映画で、始まってからの10分、20分はストーリーがあまり頭に入ってこないくらい画面に惹きつけられた。
この映画の画面の良さは一番いいロケーションを一番いい画角で撮影するみたいな有無を言わさぬ力強さを感じるもので、こういうものを見せられると形容するのも難しい。
雄大で果てしない広がりを感じさせる画作りの美しさとは対照的に、この映画のストーリーは妙に陰惨で重苦しい湿度を感じるようなところがあって辛い。
その要因はすべてジョン・ウェイン演じるイーサンのキャラクター性にあって、南北戦争の過去、先住民への差別意識、兄嫁との関係等々の複雑な要素を背景に抱えながら執拗に追跡を続ける姿が話の所々に厭な影を差しているような印象を抱いた。
バンバンビガロ

バンバンビガロ