黄推しバナナ

携帯彼氏の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

携帯彼氏(2009年製作の映画)
3.5
監督 :
船曳真珠
脚本 :
柴田一成
原作 :
Kagen
出演者 :
川島海荷
朝倉あき
石黒英雄
小木茂光
星野真里
大西結花
主題歌 :
弓木英梨乃
「LφST -「携帯彼氏」 movie version-」

【携帯彼氏キャラ設定】

上野里美(川島海荷)
 =主人公
小野寺由香(朝倉あき)
 =里美の親友
高原直人(石黒英雄)
 =里美の憧れの先輩
五十嵐勝(小木茂光)
 =ベテラン刑事
浅沼美紀(星野真里)
 =五十嵐の相方
上野悦子(大西結花)
 =里美の母親
斉藤久美(桑江咲菜)
 =小学校の同級生。
長内真由美(中川美樹)
 =里美、由香の親友。最初の犠牲者
長内和恵(久松郁実)
 =真由美の妹
相川絵里(前田希美)
 =バイト仲間。第二の犠牲者
信号待ちの女性(安井レイ)
 =第三の犠牲者
原田亜希(篠原愛実)
 =焼身自殺した女子高生
篠山陸(植原卓也)
 =殺人アバター
葛城雅也(橋本淳)
 =殺人アバター
山下勇二(岡田光)
 =殺人アバター
金田正敏(落合扶樹)
 =殺人アバター
リョウ(渡辺大輔)
 =正常アバター
女性店員(相沢まき)
 =携帯ショップ店員
石川店長(白神美央)
 =里美のバイト先の店長。新人イビリ好き


「携帯彼氏」シリーズ第一弾!

「携帯彼氏」(2009年)
「携帯彼女」(2011年)
「携帯彼氏+」(2012年)
「携帯彼女+」(2012年)

のシリーズがある!


物語は、

あいすくりーむ☆へようこそ
無料で遊べるサイトだよ!

あいすくりーむ iscream

好みのパーツを組み合わせて
理想の彼氏を制作しましょう。
彼氏とメールをして、仲良くなると
ラブゲージがアップします。

の画面でパーツを設定しダウンロードしてしまうと、ラブゲージが0〜100%まで貯める死のゲームを始めることになる…
0%になるとゲームオーバー死亡…
100%になるとコンプリート死亡…

上野里美と小野寺由香の目の前で友人・長内真由美が飛び降り自殺(怪死)を遂げる…死の真相を探るために里美は、怪死の原因の恋愛シミュレーションゲーム「携帯彼氏」を“真由美”の携帯からダウンロードする…次々起こる怪死事件の真実へ近づいていく事になる…

レビュー書き込むために13年ぶりに再鑑賞。
久々に見たら案外ちゃんと作ってると思ってしまった…俳優もシリーズ4作品の中でちゃんと有名な方々を使ってるしね…

何故に“案外ちゃんと作ってる”と思ったかというと、

冒頭、
クロマキに赤い携帯と少女
携帯(アップ画面)→文字入力
少女の目(アップ画面)
不穏なBGM
携帯画面(アップ画面)→あいすくりーむ iscream画面
ゲームの説明文→アバター設定画面(髪型設定)
携帯と手元(横カメラアングル)
少女の顔(横カメラアングル)
アバター設定画面(目元設定)
ゲームの説明文→アバター設定画面(口元設定)
少女の目元(真正面カメラアングル)
アバター設定画面(服装設定)
アバター設定完了(アップ画面)
少女口元(アップ画面)→少し微笑む
ゲームの説明文→アバター画面(不気味)
次のカット割り→携帯をかける小野寺由香(携帯アップ画面→横カメラアングル)
帰宅時の通路、上野里美と小野寺由香(引きのカメラアングル)
道路とのマンションが映り込む
休みがちの長内真由美に通知書を届けに行く上野里美と小野寺由香(歩きながら雑談台詞→携帯彼氏説明)
携帯彼氏を見せる小野寺由香(携帯と手元アップ画面)
小野寺由香(横顔手前)と上野里美(真正面奥)の顔のアップ画面
携帯の画面(携帯彼氏“葛城雅也”が映り込む)
小野寺由香(横顔手前)と上野里美(真正面奥)の顔のアップ画面
小野寺由香の携帯彼氏の説明
携帯の画面(携帯彼氏“葛城雅也”が映り込む)
上野里美と小野寺由香(歩きながら雑談台詞→携帯彼氏説明+真正面引きのカメラアングル)
スタッフロールがその間流れる
次のカット→長内真由美の住むマンション→建物全体→真正面玄関インサート
長内真由美不在のため真正面玄関から立ち去る上野里美と小野寺由香(真正面引きのカメラアングル〜アップのカメラアングルへ)
2人の後ろに白いものが落ちてくる
ドスンと重いSE
後ろ姿から振り返る小野寺由香
後ろ姿から振り返る上野里美
不穏なBGM
小野寺由香驚く顔(アップ画面)
上野里美驚く顔(アップ画面)
アスファルトに叩きつけられた長内真由美(縦アップ画面)
長内真由美の死体(下にスライド)→赤い携帯電話→画面は携帯彼氏(冒頭の入力は彼女だった)

こんな感じの画面立ち位置


ア   長
ス   内
フ   真
ァ 携 由
ル 帯 美
ト 

下にスライド
 ↓

ブラックアウト
バラバラになった文字
徐々にまとまって来て…

タイトル
「携帯彼氏」

およそ約5分の演出方法…
「携帯彼女」と比べたらよく分かる…
良く出来とる…
※「携帯彼女」が不甲斐ないので今から当たり前のことを話しますよ…

長い雑談と携帯彼氏の説明をしつつ、何処を歩いているか分かるよう二人の顔のアップと引きの映像を交互に入れている…
場所+上野里美と小野寺由香の性格+恋愛で傷ついた過去+携帯彼氏の説明+小野寺由香と長内真由美は携帯彼氏をしている+デメリットは携帯彼氏のせいで長内真由美は学校に休みがち+通知表をマンション自宅まで持っていくまでの3人の仲(情報量過多)と説明台詞+ロケーション場所+演出方法とで分かるようになっている…
鑑賞者が飽きないよう、アップからの引き、左右上下にアイキャッチの移動も考えられている…
次のシーンでの慰霊写真とコルクボードでの想い出の写真、好きだったクマの人形、姉の携帯を渡す妹、通夜のあと小野寺由香家に小野寺由香と上野里美が帰ってきた際、深夜に響く近所の犬の吠える声(高級住宅街)、小野寺由香家の門から玄関までの距離の撮影シーン(中流家庭の上位クラス)、両親は娘を置いて旅行中の台詞(放任主義の家庭)と映像に入る“モノ”への追求(バックボーン)もなされている…

①演出の糸が見えるカット割り…
②同じカット割りの繋ぎ合わせが続いたりしない…
③引きやアップの手間を惜しまない…
④映像だけで読み取らせる演出…
⑤説明セリフの乱発がない…
⑥キャラクターも深掘されている…

当たり前ちゃ〜当たり前体操…

次回作の、安里麻里監督「携帯彼女」の実力の差が“天と地”“雲泥の差”ぐらいあり「携帯彼氏」がマトモにみえてしまう…

間違っても今作のラストに見せる「携帯彼女」的なものは“遊び心”と言うか今作の“サービスカット”であり、次回作の「携帯彼女」と類似はないのでご注意を…

まぁマイナーな分類に入る作品「携帯彼氏」なので情報がほぼないに等しい…

監督、原作、脚本、出演者、携帯彼女キャラ設定、キャラと出演者の相違に至るまで、調べて書き込むのに通常の倍は掛かったよ…

当初、簡単な文章で済ませるつもりが長々と時間と労力を使って書いてしまった…

反省…


余談ですが、
再鑑賞で気付いたのだが、この携帯シリーズ”女性アイドル”が主人公を演じている事でシリーズの繋がりがある。

「携帯彼氏」
川島海荷→9nin

「携帯彼女」
鈴木 愛理→℃-ute

「携帯彼氏+」
森田 涼花は→アイドリング!!!

「携帯彼女+」
男性なので ✕

まぁそれだけですが…
シリーズ繋がりがといえば、

「携帯彼氏」主題歌

弓木英梨乃
「LφST -「携帯彼氏」 movie version-」

「携帯彼女」主題歌

弓木英梨乃
「FOUND」

繋がりがある…
両方作品的にピッタリリンクしており「LφST -「携帯彼氏」 movie version-」に至っては変に感動してしまった…

また、アニメ好きなら有名な“株式会社ゴンゾ”(GONZO K.K.)=アニメーションプロデュース(ゲームの作中アニメ、アニメドラマ)、アニメーションの販売及び輸出入など手掛ける…は今作を皮切りに“実写映画”の配給・制作から撤退してしまう…

……………

何だかんだ言っとりますが一言で言えば“珍味”ですよ…

最後に鑑賞希望の方へ、
ホラーというよりサスペンス…

面白さは
「スマホを落としただけなのに」
クラスレベル…

だが、「携帯彼氏」には“ほろ苦い青春”の良さがあります!

①鑑賞年齢30代
②心に余裕鑑賞なし
③思い出補正なし
④記憶明確
黄推しバナナ

黄推しバナナ