黄推しバナナ

道の黄推しバナナのレビュー・感想・評価

(1954年製作の映画)
5.0
タカラ缶チューハイ(レモン)🥃
飲みながら鑑賞🥃🥃🥃
やめとけば良いのにと後から後悔…😰

ラスト
号泣…😭😭😭
止まらない号泣…😭😭😭
1年分の号泣…😭😭😭
罪深き者たちへの号泣…😭😭😭
藻掻く者達への号泣…😭😭😭
存在意義に号泣…😭😭😭

監督 :
フェデリコ・フェリーニ
脚本 :
フェデリコ・フェリーニ
トゥリオ・ピネッリ
エンニオ・フライアーノ
出演者 :
アンソニー・クイン
ジュリエッタ・マシーナ
リチャード・ベイスハート


近代のくっそオモローない作品見るとレビュースピードに遅延がかかるので如何なものかと考えてるようになった…🤔

そして決論に至った🤔
“傑作品をみる”
俺は傑作品をみて浄化する☺️
👏👏👏👏

幼き頃に父親が酒飲みながら見ていた記憶の作品の1つ🤔
その頃は全く今作の良さの1%も分かっていなかったであろう…🤔

半世紀以上の時を経て我が浄化の為に試みる☝️
それが運の尽きなのだが…😱

…………

今作、第二次世界大戦が終戦を迎えての1954年作品なのだか、びっくりするほど現代にも通づる静かで冷たい人間関係…
人間の価値…
人間の存在意義…
現代でも解決しきれていない難問を作品にぶつけている🤔
娯楽だった映画界に一石を投じた先駆者
それが
“フェデリコ・フェリーニ”

彼が居なかったら、

PLAN 75(2022年)
監督 : 早川千絵

のような“現代の闇深堀り”ヒューマニズム作品は今現在作られていないだろう。エグいフェデリコ・フェリーニ監督名作と言える今作。

しかも、
シンプルで
ストレート
心情に刺さる🎯
断言してもいいよ☝️☺️

物語の時代背景が第二次世界大戦後で皆生き残るのに必死な世界で、糞みたいな人間代表の旅芸人のザンパノ&やることなすこと何をしても駄目のジェルソミーナ…そんな2人のロードムービー


ザンパノ(男)は傲慢な愚かさの象徴
ローザ(ジェルソミーナの姉)が死んだ代用でまたローザの母親の元に訪れる
何の計画性もなくバカバカ産んだ後始末をジェルソミーナを売り叩く事により解決しようとする母親
泣きながらジェルソミーナを見送る母親だがその涙は本物か!?
そんな愚かな立ち位置のキャラ
ザンパノの性のはけ口になるジェルソミーナ
S◯Xシーンが無いところが逆に妄想させて生々しい…
酒場で女を引っ掛けオート三輪で性のはけ口にするザンパノ
ジェルソミーナはオート三輪から追い出され寒空の夜で1人睡眠につく…
芸の一つもできない、進行役も出来ないジェルソミーナに体罰を振るうザンパノ
今で例えるとブラック企業…
サーカス団の皆に転職を促されるが断るジェルソミーナ
綱渡り芸人・イル・マットに目剃られるが断るジェルソミーナ
何の役にまたってないジェルソミーナは嘆きます…
イル・マットはこうなだめます、
“この石ころだってきっと何かの役に立っている”
ジェルソミーナは聞き返します、
“どんなふうに役に立っているの?”
イル・マットはこう答えます、
“わからない。でもこの石ころだって何か意味があるはずなんだ”
サーカス団とイル・マットは旅立ちます…
唯一ザンパノは私を必要としていると思い描くジェルソミーナ…
母性なのか…主人に使える忠実さなのか…
そして月日は流れ運命のときが訪れる…
イル・マットがパンクで足止めを食らっているさなかザンパノと出くわします…
此処で会ったが百年目…
ザンパノはイル・マットを殴り殺してしまいます…
後先も考えない愚かな人です…
その後何食わぬ顔で暮らすザンパノ…
心を病んでしまうジェルソミーナ…
今で言う鬱病です…
自分を唯一役立たずでないと言ってくれたイル・マット…
ジェルソミーナにとってイル・マットは“石ころ”であった
存在価値を認めてくれた人を殺したザンパノ…
壊れたジェルソミーナ…
すぐさま役立たずだとジェルソミーナを捨てるザンパノ…
やはり愚かな人です…
寒空寝ているジェルソミーナに毛布をかけ、良く吹いていたラッパを残し静かに立ち去る…
月日は立ち5年後…
洗濯物を干す女性の鼻歌に足が止まります…
ザンパノはその歌をどこでと聞きます…
5年前ラッパを吹いていた女性が歌っていた
その女性は何処へと聞くザンパノ…
5年前に衰弱しきって無惨に死んでいった
打ちひしがれるザンパノ…
何処かで幸せに暮らしていればと願っていたザンパノ…
世界で唯一味方であったジェルソミーナ…
ジェルソミーナの優しさに気付いていたザンパノ…
気付かないふりをしたいたザンパノ…
ザンパノにとってジェルソミーナは“石ころ”であった
存在意義を失ったザンパノ…
ザンパノは後悔する…
ジェルソミーナと初めてあった海…
似通った浜辺で倒れて泣き叫ぶザンパノ…
後悔は先に立たず…

外道に落ちた

愚か者のお話

…………

後悔の人生があるものに刺さる🎯
刺さる🎯
刺さりまくる🎯

あえて見せない演出
直ぐに5年後時間飛ばしテクニック
衰弱しきった描写も
惨たらしい死の描写も
全く入れない事での
視聴者に考えさせる(妄想させる)要因を与えてより一層エモーショナルを上げている🤔


“石ころにどんな存在価値があるのか分からない…でももし石ころに価値が無いとしたら、宇宙に存在する全てのものに価値なんて無い”

すがりながら生きていく
すがりながら生きている
生きて行くには進まなくてはならない
人は進むべく道がある

それが“新現実主義”ネオリアリズムとも略される国際政治学の主要理論
それを取り入れた作品

“道”

と言う作品でした。



いやー…
頭が痛くなるぐらい泣き続けて…
頭痛い余韻の残るなかレビュー書いて…
しんどいですよ…

無惨…

※何度か読み直して誤字脱字修正…
目茶苦茶…

余談ですが、
私、良く作品見ている最中に頭によぎる曲とかがあります。

今回よぎった曲が、

Nostalgia / 浜田麻里

なぜだかいつも寂しい気持ちで
いろんな回り道もしたし
少しだけ大人びた恋もひとつ
影をおとして すぎさった
ポケットの夢と眠れない時間
真夜中に綴られる Illusion
Somebody to love me 消えかけた
微笑みを戻して
笑顔だけが似合っていた頃へ Nostalgia

渇いた砂漠にひとりたたずみ
記憶の糸をたぐってた
甘い媚薬とすりかわる苦さ
どこまでも続いた Contrast
Somebody to love me 教えてよ
心が欲しいのは
傷をなめ合うような愛じゃない Nostalgia

Somebody to love me 連れていって
遠くてせつない
恋が憧れだけだった頃へ Nostalgia

Somebody to love me 消えかけた
微笑みを戻して
笑顔だけが似合っていた頃へ Nostalgia


切ない歌詞とメロディーが頭に過った…

そう、
私の心象風景
それはNostalgia…
黄推しバナナ

黄推しバナナ