ねぎおSTOPWAR

第3逃亡者のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

第3逃亡者(1937年製作の映画)
3.7
原題「young and innocent」ですよ。
なんだ、第三逃亡者って??第一、第二がいるのか???もう本当に意味不明です。

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浜辺に打ち上げられた女性の遺体。
通りがかりの男が駆け寄り助けを求めに走る。
逆の方向から女性二人。遺体に気付き、走り去る男を見つける。
どうやら死亡推定時刻は少し前だということ。さらに男が盗まれたコートのベルトが凶器のようで、それも近くに打ち上げられている。
そして男は殺人の容疑者として逮捕されてしまうのだった!!

で、裁判所から逃げた男は証拠を崩すのと真犯人探しに奮闘するという話。


youngでinnocent(たぶん〈無実〉と〈無邪気〉のダブルミーニング)なのは、ひょんなことから逃亡を助ける警察署長の娘エリカのこと!

展開や撮影はこのあたりの時期の製作作品の中では凄くエンタメでいいのですが、いかんせん話の筋が・・。また怨恨から旦那を疑わない、いや取り調べもしない警察ってなに??
ちょっと残念です。

真犯人が登場するラスト、ホテルのエントランスを俯瞰で押さえ、そのままダンスホールまでパンというかクレーンかな。そしてギリギリまで寄ってあとはズーム。最後は眼のアップですからね、凄いショット!
でもその前に入場するところなどホテル内、ダンスホールも見えてしまっていて、このショットの新鮮さが感じられないのがもったいない!!

しかしその後の名作の数々が誕生する予感みたいなものは強く感じられる作品でした。
(なんたってこの次に作られたのは名作「バルカン超特急」ですからね!)