このレビューはネタバレを含みます
しんど( ; ; )
マーロンブランドと言えばこの映画の名前が上がるので、ぜひ観てみたかった作品。マーロンブランドとの対比でヴィヴィアンリーの演技が浮き過ぎて、昔の映画ってこんなに観るのしんどかったっけ?とかヴィヴィアンリーは風と共に去りぬと合わせて、嫌な女専門の俳優なのかな?とか思いつつ…だんだんとこのブランチと言う女性自体がかなり浮世離れしている事が分かり、この迫力演技にも納得したし、これはその当時の大女優ヴィヴィアンリーのテクニカル演技とマーロンブランドのメソッド演技がぶつかり合う珠玉の作品なんだと思うと納得。それにしたってブランドの演技だけが際立って自然で、だからスタンリーに共感してしまった。あの男前っぷりには全く共感せんけど…。1ミリも合わないすんごい嫌な人と住むとか地獄すぎる泣 自分の家であんな四六時中神経逆撫でされて忍耐力試されたら自分はどれだけ我慢できるか分かりませんわ!ちゃぶ台ひっくり返すわ!まぁ結果、スタンリーは相当に意地悪かったし取り返しのつかない事をしでかす最悪な男やったわけだが、状況的にどこまでが煽られての行動なのか分かりづらい。ただ最後のシーンで周りの男たちがスタンリーに非難の態度を示した事には救われた。それだけでは何も許されないけれど…。しかし女性の立場の閉塞感はしんどいな。3人の女性が登場する訳だけど、愛があったって、夫は女性に結局は尻に敷かれてるとか、女性は強いとか色んな言葉で言ったって、この物語の中の女性の社会的な閉塞感はたまらんもんがあるぞ。そして結局スタンリーはそういう世界に胡座を描いた男の象徴として描かれているのだろう。時代とともに社会は変わっていかないといけない!