masahitotenma

スウィングガールズのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

スウィングガールズ(2004年製作の映画)
3.8
東北の片田舎でスウィングジャズの魅力に目覚めた女子高校生たちの奮戦を綴った青春コメディ。
脚本・監督は「ウォーターボーイズ」を手掛けた矢口史靖。
山形県置賜(おきたま)地方を中心にロケが行われ、山形弁(置賜弁)のセリフが使われる。
キャッチフレーズは「ジャズやるべ!」。
(Swing Girls、2014)

東北の田舎町。
山河高校1年の友子ら13人の生徒たちは、夏休みの補習を逃れるために、野球の応援に行った吹奏楽(ブラスバンド)部のお弁当運びをする。
ところが、お弁当を食べた吹奏楽部員たちが集団食中毒で入院してしまい、弁当を運んだ友子たちが代役を務めることに。
人数の都合上、ビッグバンドジャズ(スウィング・ジャズ・バンド)を組むことになり、嫌々ながら練習をはじめる。
やがて、元気になった吹奏楽部員らが帰ってきてお払い箱にされると、なぜか悲しくなる。
ジャズ演奏の楽しさに目覚めた彼女たちは、何とか楽器を手に入れ、次第にジャズにのめりこんでいく。
やがて、冬になり、東北学生音楽祭の広告を見つけ、「スウィングガールズ」で参加する決意をする…。

~登場人物~
「スウィングガールズ&ア・ボーイ(Swing Girls and a Boy)(略称は「スウィングガールズ」:山河高校1年生の女子生徒16名と男子生徒1名、合計17名)
主なメンバー
・テナーサックス(上野樹里)
・トランペット(貫地谷しほり)
・トロンボーン(本仮屋ユイカ)
・ギター(関根香菜)
・ベース(水田芙美子)
・ドラムス(豊島由佳梨)
・ピアノ(平岡祐太)
他のメンバー
・テナーサックス(根本直枝)
・アルトサックス(あすか、中村知世)
・バリトンサックス(松田まどか)
・トランペット(金崎睦美、あべなぎさ、長嶋美紗)
・トロンボーン(前原絵理、中沢なつき、辰巳奈都子)

鈴木友子(上野樹里)家
・父(小日向文世)
・母(渡辺えり子)
・妹(金子莉奈)
・祖母(桜むつ子)

山河高校関係者
・数学教師(竹中直人)
・音楽教師(白石美帆)
・野球部員(福士誠治)

Swing Girls and a Boyの演奏曲
・Comin' Through the Rye
故郷の空
・ Make Her Mine
メイク・ハー・マイン
・ In The Mood
  イン・ザ・ムード
・ Take the "A" Train
A列車で行こう
・ Moonlight Serenade
ムーンライト・セレナーデ
・ Mexican Flye
メキシカン・フライヤー
・ Sing Sing Sing
 シング・シング・シング

挿入曲: What A Wonderful World(ルイ・アームストロング)

エンディング曲:L・O・V・E(ナット・キング・コール)

のほほんとした脱力系の山形弁を話す女子高生たち、ジャズ演奏(音楽)の魅力、毒舌じゃないおおらかでさらりとした笑い。
野暮ったさが目だった「ウォーターボーイズ」から作風が洗練され、青春スマイル弾ける矢口監督の代表作になった。
4カ月の猛特訓を重ねた彼女たちの成果は、ラストのSwing Girls and a Boyによるコンサート演奏で見事に開花します。
masahitotenma

masahitotenma