おさむちゃん

おもひでぽろぽろのおさむちゃんのレビュー・感想・評価

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)
4.2
東京生まれ東京育ちの昭和の娘が夏の長期休暇に憧れの田舎へ里帰り。

ふとした時に思い出すのは小学校5年生の頃のおもひで。
苦い事だったり甘酸っぱかったり。

新天地で自らを振り返りながら、浄化されなかった自分と今の自分を重ね合わせて行く。

こんなに大人向けだったとは…
大人になってもそんなに大きく変わるものでもないよなぁという…
小さい頃よく観てて何となく覚えてたけど、覚えていたのは小さい頃の部分だけで、大人な部分は殆どと言っていい程覚えてなかった。
小学5年生の生理のシーンは初見クラス。
たえこを初めて叩いた父親の顔がなが〜く映るのは子供が観てもさっぱりだよ。

たえこの小さな頃のおもひでは観てて良い気持ちがあまりしない。ほろ苦いおもひでばかり。
しかしそれは蝶になる前の蛹なのであろう。
あの頃はよかった…より幾分マシな気もする。

決してつまらなくないし、自分と向き合っていくたえこの姿はリアリティがあって良い。自然についての考え方だったりもよい。
しかしテンポも悪いし幾分面倒臭い。変わり目って確かにこんな感じではある。すごい。
おさむちゃん

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