ガク

おもひでぽろぽろのガクのネタバレレビュー・内容・結末

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

先日観た、『海がきこえる』とテーマが似ている。様々な可能性を秘めていた幼い頃の自分。そしてその可能性がことごとく崩されて行った小学五年生の頃。人と違う事を恐れ、周りと同化する事ばかりを目指していた。

東京で1人生活をして、自分に素直に生きる事が良いという価値観を得て田舎に帰省した主人公。夏のひと時を過ごす内に、純粋にこの場所が好きという感情が芽生える。一方でおばあちゃんの一言により、このまま止まったら昔のように他人の価値観で生きる事になってしまうのではと迷う。

だから、自分の決断で田舎に戻るのには、やはり電車に乗って、行って戻ってしないといけなかった。

同年代や近い年代の方々が観るとノスタルジックでさらに良いのだろうか。

テーマを述べる為の具体例が前半から中盤にかけて羅列されており、少し中弛みした印象。作品のテーマは結局ラストスパートに凝縮されていたと思うので、1時間半くらいの尺だったら尚良い作品になるんじゃないか。
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