たーぼーん

上意討ち 拝領妻始末のたーぼーんのレビュー・感想・評価

上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)
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この作品が特にそうだが小林正樹監督の印象として、結婚観がシンプルに恋愛観と直結している人の様に思える。
この作品が作られた頃は、少なくとも戦後であるし世間にリベラルな風が相当勢い良く吹き込んだ時代だったはずだが、それでも現在とは違い大半が見合い結婚である。
でもこの作品では、諸事情もろともせず相手の事が好きで一緒にやっていきたいという気持ちと、結婚とはそういう感じなのが当たり前なんだとする気風みたいなものがとても自然に出ていて、それなりにインテリなはずの小林監督から庶民臭さの様なものをさりげなく感じて、なんだかとても魅力なのである。