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アンジェラの灰のotomのレビュー・感想・評価

アンジェラの灰(1999年製作の映画)
4.7
フィッシュ&チップスの飯テロ映画。『一番惨めなのはアイルランドの、それもカトリックの子供たちだ』って事でかなり酷い事になってる。移民先のアメリカでも貧乏、アイルランドへ帰っても貧乏子沢山の上に湿気まみれで目も当てられないどん底っぷり。IRAに参加したので北アイルランドの故郷へ帰れない惨めな父親から既に惨めが始まってるかなり残念な話。貧乏人を形成する環境と習慣とで生まれる負のスパイラルの結果な超不衛生&極貧生活が実に良く描かれている。入ったらすぐ飲む駄目親父なのに憎めないってタイプの難しい役柄をこなすロバート・カーライルは流石だねぇ。いきなりファンタジックな月食のシーンはアラン・パーカーっぽいと言っちゃ、ぽい。
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