アンジェラの灰の作品情報・感想・評価・動画配信

「アンジェラの灰」に投稿された感想・評価

滑頭

滑頭の感想・評価

4.2
最初30分はすごいシリアスで暗くて重くて、この調子で140分続くのか…?と憂鬱になるけど、そっからはだんだん適度にユーモアも挟まれてきて楽しく観られる。
こういう時代を描いた映画の映像って、大体白黒映画みたいに色彩が少なくて彩度が低くて観ていて辛いというか眠い。ま仕方ないけど。
主人公のフランキーの3時代が描かれるけど、その成長を表す2回の演出がどちらも面白い。
原作の文体を尊重したという文学的なナレーションも良い。
ラストの演出に思わずすごい感動しちゃった。スピルバーグ映画のような、画そのものの力で感動させるような、良いラストだった。アイツらが出てくる演出もすごい良かった。140分もあるから、「久しぶり!」って感じがするし。
音楽がジョン・ウィリアムズなのもあってスピルバーグ感あった。良作でした。

2017/01/20 @DVD
琥珀

琥珀の感想・評価

2.0
かなり期待外れ。
ロバート・カーライルの魅力を持ってしてもハマらず。
みえ

みえの感想・評価

3.5
全体的にすごく物悲しい印象。
見てる人少ないんですね(クリップ数見てビックリした)
アラン・パーカー監督・脚本、エミリー・ワトソン、ロバート・カーライル主演作品。

1930年代のアイルランドの極貧家族の生活を描いた人間ドラマ。
酒浸りで仕事もない父親と、子を無くした悲しみにくれる母。そんな両親のもとどんなに貧しくても、どんなに惨めでも決してくじけず未来を夢見た少年の視点で描かれる。

とにかく悲惨な暮らしぶりと、グレイッシュで美しい映像。

“濡れたアイルランドの街並み”が印象的な作品です。

ダメ人間を演じさせたらロバート・カーライルの右に出るものはいないですね。エミリー・ワトソンも繊細な母親像を見事に演じています。
双子の息子が天使のように可愛くて、アレクサンドル・カバネルの「ヴィーナス誕生」に描かれた天使のようです。
ルネ

ルネの感想・評価

5.0
2000年日本公開。 監督はアラン・パーカー。 フランク・マコート作の同名小説の映画化。

アイルランド出身のマラキとアンジェラは、ニューヨークで出会って結婚した。二人の間には5人の子供が生まれるが、しかし父親のマラキは仕事が見つからず、酒びたりの日々を送り、一家の生活は厳しいものであった。一番下の娘が亡くなったのを機に、一家はアイルランドへ戻り、リムリックで暮らすようになるが、生活は一向に良くならなかった。


戦後の日本かってくらいの貧乏物語で、赤貧っぷりがすごい。 父親が優しくていい人なのだが酒に溺れる失業者で、それが不幸の源。 アルコール、恐るべし。暴力的じゃなかったのが唯一の救い。

長男であるフランクの目線でその過酷な日々が語られるのだが、暗く、重く、壮絶で唖然としてしまう。 そんな中に少しだけちりばめられた心温まるエピソードや、切ない恋物語が心を癒してくれた。

母親を演じたエミリー・ワトソンの演技も見事でした。
orangeloop

orangeloopの感想・評価

4.5
Ibukiさんのお勧めで観ました!すっごく良かった!

アイルランド中西部の町リムリックの景色
深い緑に深い青が含まれたような色彩が広がっている
岩の色までエメラルドグリーンのように感じる
かかる音楽も好き 子供たちが皆なかわいい…

アイルランドからN.Yに移民してきたが
アンジェラとマラキは貧しさのあまり死に絶えそうに
小さな子供たちを連れて
アンジェラの実家リムリックに身を寄せることになった

北アイルランドに対する偏見がすごい
フランクの父マラキは北アイルランド出身でプロテスタント
独立運動に参加していたために故郷に戻れない

またカトリックへの信仰が強いことも描かれていた
フランクの髪が逆立っていることまでをプロテスタントの
せいにしてるーもう一度見直してたらずっと髪立ってました!
フランクが初めての聖体拝領の日に綺麗なリボンをつけて
教会に向かったまでは良かったけど
その後の朝食のシーンは笑えた

「マイケル・コリンズを称えないのか!」って怒る先生が結構いい
自分で聞いといて「神を舌に乗せてるんだ!しゃべるな!」
って言われたフランクの顔がまた最高にいい

貧しい家の子供たちが多く描かれているけれど
たくましいです 兄弟愛が大きい

アメリカへ行ったフランクはアンジェラや弟マラキを
ニューヨークに呼びアンジェラが亡くなると
その灰を持ってアイルランドを訪れた…それで
題名が「アンジェラの灰」になっているのもいいですね 
アイルランドの
超貧乏家族の日常で
長男が自立し光に向かって
進んでいく感じかな!

長男のフランキーは
良く出来た長男で

問題は親父!

超貧乏で食うに
困っているのに
必要な金を酒に使い
酔っぱらって帰ってくる。

何かしらの金が入ると酒。

まぁー見てたら腹立つね~

下の子供が3人
亡くなるほどの
貧乏ですよ!

こんな極貧生活を
送りながらも
子供はどんどん産まれる!

あと夫婦揃って
タバコ吸ってるんだけど
それ我慢できんかな~

まぁ何よりも
親父の酒が1番いらんけど!

でも長男は光に向かえて
良くやったよな!

自分なら犯罪犯してるな(笑)
 【すごく良かったのだけど…】

 ものすごくリアルにアイルランドの貧困層を描いていた。本人にはどうしようもない現実、貧困に無責任で飲んだくれの駄目父親。この父親はすごく見ていて腹が立ってくる。家族のために真面目に働いてきた息子も酒を飲むと父のようになってしまうシーンは一番印象的だった。
 実際、この映画が上映された際は、監督自身がスラム街で暮らした経験があるのではないかとまことしやかに囁かれていたほどだったそうだ。

 大学の講義の一環として何回かに分けて見させられたのだけど、重くて画質は悪い、せっかちなのか良く分からんが先生はちょくちょく15秒送りしてくる始末だった。極めつきには、吹き替えにし、さらに勝手に編集して不適切なと思ったシーンをカットしてきた。金曜ロードショーの劣化版みたいなことしやがって!
のんchan

のんchanの感想・評価

4.1
145分間、目一杯アラン・パーカーの世界に浸った。長いけれど飽きない。人を惹き付ける独特の感性を、もう新作は無いのだと理解した上で、溢れんばかりに感じたいと楽しんだ。

原作はピュリッツアー賞を受賞し大ベストセラーになった、フランク・マコートの自伝的小説。
「一番惨めなのはアイルランドの、それもカトリックの子供たちだ」から始まる。

着た切り雀、食べ物も赤ちゃんのミルク代さえ無い状態、生まれたばかりの赤ちゃんも双子の弟も次々に亡くす貧しい一家のお話。
語り手は作者である一家の長男フランク(子役が3人変わるが、それぞれに本当に素晴らしい)の成長過程で感じた言葉で語られる。

父(ロバート・カーライル)は気位ばかりが高く一向に仕事は見つからず、失業保険まで酒代につぎ込んでしまうダメ親父。でもフランクは、父親が知らない世界の作り話をしてくれるのが大好き。父の代わりに家族を食べさせていくために奔走する気丈な母(エミリー・ワトソン)はたくましい。

日本人には馴染みが薄いが、そこが生まれ育つ環境というもの。フランクは事あるごとに教会へ懺悔しに行く。お金が無くても心だけはスカスカにならないように。キリスト様が見守っている。心の支えは大事だけどね...

フランクが10代前半でとうとう父親が家を出て行ってしまう。それからというもの、長男として一家を背負い、石炭運びなどの仕事を始める。文章力が優れていたフランクは教師に才能を認められていた。少しづつお金を貯めて19歳で憧れのNYへと船出する。

やはり、キャスティングが抜群!見事な役作りが観る者を惹きつける。
この作品は子役の見極めが成功している。
幼児期の子役は15000人の中から監督に見極められただけある。地方の農家の子供で演技経験ゼロだというが...ジャケ写真からして最高!あとの2人もそれぞれ賢くて上手い。10代後半の子役はイケメンだけど、その後の活躍はどうなのだろう?

配信も手軽でよいけれど、DVDだと特典映像が楽しめるので、観終わってからキャスト達の取組み方などが見られるし、その時代の知らない知識が増える感じでワクワクする。
Ibuki

Ibukiの感想・評価

4.3
勿論トーンは暗いけど、笑えるし泣けるめっちゃいい映画で心に残った。
ロバートカーライルがハマり役すぎ。
健気なお母さんに涙したけど、エミリーワトソンてゲイリーオールドマンにそっくりやな😂
時代に翻弄される家族録ってやっぱり大好き。
子供達の成長ごとに俳優が変わるのも良いし、何回か出てくるフランクが弟のマラキと雨のリムリックを駆け抜けるシーンが至高。
ミドルマラキの子役めちゃくちゃ観たことあると思ったらシェーマスフィネガンの俳優で萌えた。
フランク役3人ともよかったけど幼少期が1番推し

リムリックいってみたいなー
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