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アンジェラの灰のnekosukiのレビュー・感想・評価

アンジェラの灰(1999年製作の映画)
3.6
ずいぶん前に観たのにレビューがまだだった。コロナ禍で格差社会がクローズアップされている今だから、この映画が心に刺さる。

絵に描いたような貧困家庭。父親がダメ親父で妻子を飢えさせている。屑石炭を拾い生計を立てようとする姿に自分の子供時代を思い出した。

まだ細々と石炭採掘がされていた頃、燃えかすを積み上げたボタ山のそばで遊んでいた。拾いはしないが中には『まだ燃料になる物が含まれている』と母から聞いた。それを拾いに来る人もいたらしい。

芸域が広い“ロバート・カーライル"はクズ男を演じるのが上手い❗そこに芸達者な“エミリー・ワトソン"が加わると最強。全く救いのないストーリーに子供の存在が唯一の光になっている。

イギリスは今も不況のただ中にいる。失業者は溢れ、社会制度や福祉も崩壊の危機にある。
一時期、老後の生活をイギリスで送ろうと移住する人もいたのに…
この変わり様はなんなのだろう❓
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