低迷する出版界の起死回生を願って角川春樹は自社出版のサスペンス小説を次々と映画化した。
最初の「犬神家の一族」は大当たり。名家を舞台にした殺人事件は絢爛豪華な様式美がウリだった。
その尻馬に乗せられて原作本全てを買った私はかなりおめでたい。とっくに手放して一冊も残っていない(笑)
この「天河伝説殺人事件」は内田康夫のシリーズ物でルポライターの浅見光彦が謎を解く。
TVの2時間ドラマ枠で浅見光彦役を最初は水谷豊、次は榎木孝明·沢村一樹·そして中村俊輔·速水もこみちが演じてきた。
非常に馴染みがあるがストーリーも謎解きも内田康夫先生❓には悪いけど2時間ドラマに収まるレベルだと思う。映画化するには線が細い。
映画がヒットしたのはタイアップ曲の貢献も大きいだろう。中森明菜と関口誠人の競作だけど折角の歌詞がボソボソとしか聞き取れない中森明菜より関口誠人の方が作曲者だけあって数倍良いと感じた。
今では二人共YouTubeの中でしかお目にかかれない…