カカオ

幸せのちからのカカオのネタバレレビュー・内容・結末

幸せのちから(2006年製作の映画)
2.6

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかった!
テレビで流れてるのをちょっと覗くくらいしか触れたことがなく、初めてちゃんと観れた。
思ってたより疾走感があったので、テーマのわりに重すぎず。でもやっぱり、絶望絶望絶望……の連続だけどね。

ドン底に苦しいときに他者の幸せ(その人たちのほんとうはわからなくても、そう見えるものたち)にあてられるものほど惨めな気分になることってなくて、それが自分の子どもを連れながらなんてどれだけ大変なことなのか、わたしにはまだ想像もできない。
金銭的余裕のないなかで、手を引かねばならない者を守りながら人生をステップアップするって生半可な信念じゃ突き通せないとおもう。すごすぎ。

泣きたくなくてずっと我慢してたぐずつきが、クリスが就職試験?に合格して涙を溢れさせるシーンで大決壊大放流になった。ひさびさに声をあげて泣いちゃったよ。笑
あの途方もない苦労の日々に、クリスの努力と才能と強運のいつもそばにクリストファーという幸せがあったからこそ、彼があそこまで踏ん張れたのかなと思うとよけいに胸が熱くなる。

教会で歌を聞くシーンでもしみじみ思ったけど、映画に描かれていないだけでそれぞれの人生をみんな精一杯やってて、人間から人間に伝わる目には見えないちからに圧倒されたり共感したり、どれだけ遠くにいても胸に灯る火だったり、近くにあっても気づかないこともあるし、自分でも知らないうちに誰かへパワーを与えてたりしてて、そんな些細な熱たちを幸せと呼んだりしながら生きてるよな〜

愛って……いいじゃん!となりたいときにまた観よ。
カカオ

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