1985年、ジョン・ヒューズ脚本/監督作。
イリノイ州・シャーマーハイスクール
土曜の早朝、1日補習授業に集められた、それぞれ何かやらかした5人の高校生。
親の車で送ってもらう4人と、徒歩で来る1人。
その車種や親のキャラなどから、5人の背景や属するスクールカーストの違いを暗示させるオープニング。
これまで学内で接点のなかった5人は、
男子3人:ジョン(チンピラ)、アンドリュー(スポーツ馬鹿)、ブライアン(ガリ勉)
女子2人:クレア(お姫様)、アリソン(不思議ちゃん)
登場人物はこの5人と、指導役のヴァーノン先生、用務員カールの7人。
舞台は5人が1日閉じ込められる学校の図書室のみというワンシチュエーションの会話劇。
5人に与えられた課題は、自分の過ちを反省するため、「自分とは何か」についての作文をかけというもの。
この課題に納得のいかない5人は、すぐに書き出すこともなく、互いを探り合い、牽制し合い、一触即発な状況。
だが、それぞれの親との関係・葛藤や、SEX体験などを独白・共有することで、徐々に共感し、その関係も変化していく。
80年代の青春モノ的にあまり期待せず見ましたが、人それぞれの持って生まれた環境・心情・関係..の多様性をあぶり出すストーリーと演出が素晴らしい秀作でした。