すずす

地獄の英雄のすずすのネタバレレビュー・内容・結末

地獄の英雄(1951年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ビリー・ワイルダー監督のマスコミの姿勢を問う社会派バッドエンド・ドラマ。ワイルダーの奥深さも窺い知れ、一見の価値があります。

飲酒などのトラブルであちこちでクビになった新聞記者チャーリーが、アルバカーキの小さな新聞社で働きはじめる。
田舎の毒蛇捕獲の取材に出る途中、ある洞窟で男性レオが閉じ込められている現場を見つける。
レオは足場を組む事で数日で救出可能なのだが、チャーリーは敢えてドリルで岩盤を掘る事で一週間掛けて救い出すように画策する。彼の記事と時間稼ぎのお陰で、閉じ込められた男性の妻の店は大繁盛。地元の保安官をヒーローに仕立てる見返りに、穴の中の取材を独占し、彼をクビにしたニューヨークの会社に金と就職を確約させる。
しかし、レオは肺炎を患い、医者は一週間ももたないと診察する。チャーリーは足場の設営を考えるが、時すでに遅し。時間経過で状況は変わり、レオは死んでしまう。
チャーリーはニューヨークへの復帰どころか妻に刺され倒れるのだった。

原題は一般的には「Ace in the Hall」 、「Big Carnival 」という題名もあるらしい。
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