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時計じかけのオレンジのウォレスのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
5.0
大好きな作品でBlu-rayも所持してるのですが、フォロワー様のしょーたさんがたまたまマークしていて、色々考え出すと止まらなくなったので再レビューさせていただきます…(^^;)
(大したことは書きません…)

多少のネタバレありです。

バイオレンス人殺し坊や「アレックス」はついに警察に捕まり、悪ガキ更生のための『ルドヴィコ療法』という厚生療法の実験台にされてしまう。
それは自分の意思を治療によってコントロールされるというもの。

つまり…
『個性を殺される』ということだろうか。

自我を抑制…
アレックス自身を否定し、人間性を殺し、まさに機械のようにしてしまう恐ろしい療法…

時計じかけ→機械仕掛け

オレンジ→マレーシア語で「orang」とは人間を指す意味。

つまり、「機械じかけの人間」。

世界から酷評を浴び、アレックス坊やを元に戻してしまう政府…しかし彼の人間性は「暴力」と「SEX」でできているため、結局極悪坊やがこの世に舞い降り、政府がそれに肩を持つ。


「個性を殺すか」

それとも…

「人間性を守り、暴力的な人殺し坊やをまた世界に解き放つか…」
どちらに転んでも恐ろしい結末。

あぁ…怖い。

でも…


だからこそ…


…「面白い」。
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