てながあしなが

時計じかけのオレンジのてながあしながのレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
3.8
殺人、レイプ、ドラッグにハマっちまった若者が主人公で、残虐集団を結成するが仲間から裏切られ、ブタ箱に。獄中で人格を矯正され、残虐的な思考を持つと吐き気を催すように。出所するが実家を勘当されたり、警官になってる元仲間に出会っていじめられたり、逃げ込んだ家の家主が被害者の親族だったりとムチャクチャ。政治利用もされかける。登場人物がほとんど狂っているので、感情移入の仕様がない。残虐シーンは、相変わらずのカメラワークの変態っぷりで、唯一無二の不気味さを醸し出すことに成功。キューブリック以外で誰ならこの映画を撮れたのだろう。地味に、原色まみれのエンディングもすごいと思った。