戦争と技術に取り憑かれた父親との訣別、そしてアムロと同じ歩調でわかり合えるニュータイプ・ララァとの別れ。
「出会ったからって、どうにもならない出会いなのよ」
「出会えばわかり合えるのに、なぜこういうふうにしか会えないのかしら」
わたしにとってあなたは遅すぎて」
「僕にとってあなたは突然すぎた
人どうしって、こんなもんなんだよな」
気持ちいいくらいの一期一会の全否定。
時間さえ支配し、瞬間にわかり合うことができる認識力をもつ人類、すなわちニュータイプを人類の変化の先として、憧れとして据える。
ララァ戦を機に怪我の功名かアムロが周りに気を遣えるようになる。なんか笑う。
互いに疲弊しきった連邦とジオンの和平交渉を決裂するギレンのソーラレイ。
本物の「あえて言おう、カスであると」。
技術の元は連邦由来という闇。
早く終わらせたいキシリアをよそに退けなくなったシャアとの戦闘は白兵戦に。「ヘルメットがなければ即死だった」。
最後まで自由なシャアはキシリアを道連れに。内ゲバで終わるあたりジオンも大したことねえなと思ったりするけど、この戦争どうなるんだ…?と最後までハラハラさせられたのは確か。
ニュータイプ能力の究極、テレパシーと空間認識が開花したアムロによりホワイトベース隊員は生還。純真な子供たちとアンテナが繋がりアムロも生存。「まだ帰る場所がある、こんなに嬉しいことはない」
現代に至るまでファンが根強く存在するシリーズの原点にして真髄、ここに見たり。