ミミック

愛人 ラマン/恋人・ラマンのミミックのレビュー・感想・評価

3.5
・1929年フランス領のインドシナ、中国人華僑で32歳無職の青年と貧乏の14歳女学生の恋
・二人の心情を丁寧に追う、過激な性描写の中にも極端な肌のアップなどフックとなる芸術的なショットがあるのが、ただの援交モノとは違う
・少女の男性を知る前後で身なりや雰囲気の違いがよく表われている
・金を目にした時180度態度が変わった少女の母親の心境の変化と、ラスト娘に語りかけた言葉が興味深い
・宿の入り口で行為に耽るシーンはマジックミラー号見てるみたい
・はじめて触れた手がゆっくり重なりやがて絡み合う、産毛が見えるほど近い汗ばんだ肌
・青年役のレオンカーフェイを見てると、アジア人男性もちゃんと映画に映える″顔″を持ってるんだなあ
・兄が妹の下着を嗅いで「中国人の臭いがする」ってなんちゅう台詞だ
・目を外に引っ張るアジア人を侮蔑するポーズをしてたけど、起源はこれなのかな
・男性用のハットを被る少女が象徴的で画になる
・少女のアップと遠くから眺める黒い車を交互に映すだけで十分別れは表現できるのだ
ミミック

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