【my映画館2024 #35】
“恩人”
»新聞の三面記事に載った出来事をベースに、毒親の元に生まれて警察の世話になるまで堕ちてからやっと救いの手を掴み、希望が見え始めるもコロナ渦に翻弄された女性の顛末を描く。
はい、すっかり注目を浴びまくってしまってる河合優実の本気を見に、映画館へ行くも…これまた打ちひしがれて見終えましたね。
そう、非道な親のために義務教育からも脱落し、まるで集金マシンのように育てられ、警察の事情聴取からやっと希望が見える…こんな生き地獄が実際にあるのかと、しかめっ面でスクリーンを見つめることに。
で、少しずつ自分を大事にし始め、失ってた自分を積み上げて行くが、コロナ禍と人間の闇が崩し始める…もはや性善説に期待してはいけないのか、人間界に悪は存在しちまう。
うん、たった一人にでも希望を与えられたのを良しとすべきなのか…本人に伝わらなければ虚しさしかないけど、その虚しさを増やしてはいけないかと。
にしても、あんは誰も傷つけてはいないんですよね…それはとても褒めてあげたい。
なお、俳優陣では、やはり河合優実…彼女の代表作に決定でしたね、圧倒されました。
佐藤二朗…今作も真面目に、掴みどころのない役を見事に演じ切ります。
稲垣吾郎…こちらも一歩引いていい仕事してます。
河井青葉…鬼畜を見せつけられ、圧巻。
さらには、広岡由里子に早見あかりらが良きサポート。