さすらいの用心棒

永遠に美しく…のさすらいの用心棒のレビュー・感想・評価

永遠に美しく…(1992年製作の映画)
3.6
不老不死の秘薬を飲んだ二人の女の騒動をブラックコメディに描いたロバート・ゼメキス監督作品。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズを終えてすぐに製作された映画。相変わらず訳わからんくらいカメラワークや特殊効果に凝りまくったゼメキスの趣向がこれでもかとぶち込まれている。今では巨匠とまで言われているけど本来は『1941』『ユーズド・カー』とか、こういうバカバカしい映画を撮るのが好きな人なんだよなあ。
メリル・ストリープは見事にハマリ役だし、『続・激突! カージャック』で可愛いブロンド娘を演じたゴールディ・ホーンが妖艶なドレスを着て、イングリッド・バーグマンの血を継いで神秘的に美しいイザベラ・ロッセリーニがそれを上回る布の少ないドレス(?)を着て、その桃源郷にいるのが甲斐性なしの禿げかかったブルース・ウィルスというのが笑える。
残るものはないけれど、結構面白いんだよね。またこういう一級のハリウッド技術を駆使して真面目にバカバカしい映画を撮るスタンスでつくってはくれないだろうか、ゼメキス。