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ゴジラVSビオランテのピッコロのレビュー・感想・評価

ゴジラVSビオランテ(1989年製作の映画)
4.2
勝った方が人類最大の敵になる

前作と今作の間に、ある一人のポンコツフィルマーが誕生しました。

ゴジラ「おめでとう!」
アンギラス「おめでとう!」
モスラ「おめでとう!」
ラドン「おめでとう」
キングギドラ「おめでとう」
ミニラ「おめでとう」
ヘドラ「おめでとう!」
ガイガン「めでたいなぁ」
メカゴジラ「おめでとさ~ん」
ビオランテ「おめでとう」

ピッコロ「ありがとう」

父に、ありがとう
母に、さようなら
そして、全ての子供達(チルドレン)に、
おめでとう

いよいよ、VSシリーズの幕開け。
平成ゴジラは、やっぱりカッコいい~。
このシリーズは、ゴジラシリーズで一番好きなのでワクワク、ドキドキ、ウキウキ、ロマンティックが止まらない。

記念すべき初戦の相手は、薔薇の怪獣、ビオランテ。
植物の怪獣は、今作のみなのでかなり貴重な作品。
そして、個人的に初代ゴジラの次に好きなゴジラ作品。
かなり大人向けな作品のため、見ごたえがかなりある作品でもある。

物語はG(ゴジラ)細胞をめぐる人間ドラマを中心に展開していく。
アメリカ、特殊工作員、日本がこの細胞をめぐって争うことに。
このG細胞には、核を食べる遺伝子が含まれており、そこから作り出された核物質をエネルギー源にするバクテリア「抗核バクテリア」が物語のカギになってくる。

そして、この細胞には自己再生能力も含まれており、ある理由で薔薇とG細胞、ある人間の細胞が合体して誕生した怪獣がビオランテとなる。
ただ、ビオランテ、そこまで出番がない。
どちらかと言うと人類(自衛隊)VSゴジラが、メインとなっている。

この映画で一番の見どころはビオランテが動くシーン。
その姿は鳥肌もので圧巻。
動くだけで、こんなに感動するなんて。
ゴジラ映画でも1、2を争う最高の特撮シーンだ!
今はCGで何でも描けちゃうけど、人の知恵と技術で作られた特撮はいつまでも心に残り続けるものだ。

そんなVSシリーズは、ある人物も重要になってくる。
それが小高恵美さんが演じるVSシリーズ全てに登場する超能力者の三枝未希、後に再登場する高嶋政伸さん演じる黒木。
そして、これ以降のゴジラ作品全部に何故か出演する上田耕一さん。
これから毎回、上田耕一を探せ!が出来るのも楽しみの一つだったりする。

今や大女優の鈴木京香さんや豊原功補さんが脇役で登場したりと、若手時代の姿を拝見できるのもポイント。
これ以降、恒例となる「ゴジラから必死に逃げる大勢のエキストラさんの頑張り」も見逃せない。

そんな、そんな楽しみしかないVSシリーズ。
楽しみで仕方がないのだ!

ゴジラシリーズでも、かなり出来が良い作品。
ピッコロ

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