2012/7/8再鑑賞(鑑賞メーターより転載)
人生の節目を迎えるにあたり改めて鑑賞。20代の初見時にはまだ当事者気分が抜けなかったが、30を過ぎてからだとそれが通り過ぎた時を惜しむノスタルジーに変わり、そしてこの歳では戻れない時を嘆くのではなく「あの頃の感情の豊かさを忘れるな、もっと冒険しろ」という人生の後半戦への応援歌のようにも感じられてくる。あと10年経ったら次はどんな印象を持つだろうか？同じ90分なのにこうも印象が変化する映画もそうそうないので、是非まだの人にはリアルタイムの年代から観て欲しいと思う。自分はそれが出来ず後悔したので...
2009/4/29鑑賞(鑑賞メーターより転載)
自分にも(死体を探したわけではないが)大人だったら自重しそうなことも恐れず、ちょっとしたことがさも人生からの逃亡のように大げさに感じられた時代が確かにあった。映画の登場人物になりきり共感するのと並行し、「自分」というもうひとつのストーリーが頭の中で駆け巡るような、ワクワク感と郷愁のつまった傑作。20代、30代と何度も観て、その都度違った感慨を得てきた。つくづく、10代の頃に観ておかなかったことが悔やまれる。未見の方、特にこれから人生のいい時期を迎える方は、今のうちに観ておいて損はないと思う。
