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奇跡のなのレビュー・感想・評価

奇跡(1954年製作の映画)
4.5
画がすごい〜
生き返ったインガーは、本当に生死を超越したような神聖な美しさを見せている。すごい。
ストーリーはというと、セジウィック『男同士の絆 イギリス文学とホモソーシャルな欲望』そのままだと思った。どこまでも女が蚊帳の外の物語だな〜と思っていたら、お葬式のシーンで鼻を啜る音が聞こえて軽く興醒めした。ヨハンネスと姪っ子の会話シーンで泣きなさいよ。
無宗教の人間からすると、イエスに憑かれることと奇跡を信じ続けることの間に狂気の境はあるのか?という気持ちになってくるし、いよいよそれがわからなくなるラストだった。
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