素潜り旬

奇跡の素潜り旬のレビュー・感想・評価

奇跡(1954年製作の映画)
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カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2で『奇跡』を観た。詩人で劇作家のカイ・ムンクによる原作の劇構成を忠実に再現しようとしているのなら、その詩性はどこにあるのかと長回しによって生じる余白を見ていたが、結局はその「奇跡」が起きる際の分割された瞬間、各々の瞬間に、語り得ないものとして存在してはいるのだけれど、狂信者とされていたヨハンネスは冒頭のエコーがかった御言葉から一貫してそれを語り得るものとしていた。つまり詩性は詩聖としてずっと側にいたということ。
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