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エレファント・マンのネのネタバレレビュー・内容・結末

エレファント・マン(1980年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

小瀧望さんの舞台を観て、原作も観賞。
映画の方が淡々とメリックの半生が描かれている。そして余白が多かった。メリックを見せ物にしすぎない映画だった。だからこそ、この映画に手を伸ばした自分を後ろめたく思う。お金を払ってメリックの半生を見ている自分は、果たしてメリックから人権を奪っていた下衆たちとなにが違うだろうか。

メリックは幸せだと言った。嘘はないと思う。わたしが疑う理由もない。
映画では模型を完成させた後、ずっと憧れていた仰向けでの就寝を夢見て、枕を全てどかして横になる。夢中になっていた模型作りも終わらせ、この世で一番ロマンティックな場所へ行き、満ち足りた状態で最後の眠りにつくという決断は、わたしはとても良い幕の閉じ方だなと思った。
(現在は研究が進み、自殺説は否定されているようだが。)

なんだろうこのやるせなさは。ワンステップ高いところから人のことを見ている証拠か?
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