ぬーこ

エレファント・マンのぬーこのネタバレレビュー・内容・結末

エレファント・マン(1980年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

監督 デヴィッド・リンチ

心に残る話。演技も音楽も良いけれど、何よりストーリー。観ていると、こそっと心動かされたり、嬉しくなったり、一方で何ともやりきれない気持ちになったり色々な気持ちが出てくる。

見る、見られることを強く意識させられた。ラストの観劇のシーンはとても印象的。
ジョン・メリックさんが生きていた時代は見世物小屋があって、奇形の人達はショーで好奇の目に晒される。そして病院に匿われても、真に彼を認めたわけではない著名人からは面会という名で見物される。作中、ずっと誰かに見られ続ける。
しかし最後に観劇のシーンで初めて観る側に立つ。夢のような美しい世界を味わい、
彼は旅立つ。

一方でこの対比が残酷なようにも感じた。エレファントマンはいつも見世物として、客に罵声を浴びされながら観られる。
観劇の演者たちは大衆の憧れの眼差しを浴びて魅せる。大女優が舞台は最高に美しい場所だという。彼は否応が無く毎日舞台に立っていたのに。

最初と最後のシーンはイレイザーヘッドと似ている。大宇宙があって、運命であったかのように産み落とされる。強い風が吹き荒ぶ音。


外見の奇形からエレファントマンとして見世物小屋で働かされていたジョン・メリック。トラヴィス医師に発見され、大病院で保護されることになるのだが、、
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