このレビューはネタバレを含みます
悲しくて惨くて美しいお伽噺だった
本のページをめくるような独特なカット切り替えが印象深いです
かの有名な手の目の人(ペイルマンというらしい)から、赤ん坊の泣き声らしきものがけたたましく聞こえているのが恐ろしくも良かった
子供を食って未来を奪う戦争、この物語の結末の象徴のようなインパクトのある存在です
残酷すぎる世界になにも知らず飛び出していって、自分が誰なのかも分からないうちに消えていく命という、冒頭に語られるお伽噺に美しい世界での再生という最終ページをつけ足す優しい物語だったんだと思いたい オフェリアの弟も、この世界で生き延びていくのでしょう