パラス

パンズ・ラビリンスのパラスのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.2
再鑑賞
ギレルモ・デル・トロのセンス大爆発なダークファンタジー。スペインが戦火に包まれる中、現実に居場所が無く空想の物語にそれを求めた女の子のお話。空想の逃避先としてのファンタジー世界も目玉を掌にくっ付けて追いかけて来るクリーチャー等が跋扈する世界で、この世界でも逃げ込みたいほど少女にとっての現実は過酷で残酷だったという事なのでしょう。空想への逃避を肯定するものの、その先にも過酷なリアリティを用意してるのがギレルモ・デル・トロのシビアなところ。最終的な少女の結末を救済と取るか悲劇と取るかは結末が分かれそうな見事なダークファンタジーでございました。
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