Nancy

パンズ・ラビリンスのNancyのレビュー・感想・評価

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)
4.0
ダークファンタジー版「不思議の国のアリス」といった感じ。
同じくアリスオマージュの「ローズ・イン・タイドランド」と共通しているのが、幼い少女がつらい現実から逃れる為に不思議の国を作り出してるところ。
ローズの不思議の国は比較的楽しそうだったのに対して、オフェリアの不思議の国は現実世界と同じくらいつらいけど。

不思議の国と現実を行き来するので、現実世界パートが結構多いです。というか現実に不思議の国の住人が現れる。
不思議の国のクリーチャーはおどろおどろしいけど、惹かれるものがあります。
現実世界でのグロというか、痛々しい描写が多いので、苦手な人は要注意。

鬱展開ではあるけど、映像綺麗だし話はしっかりしててちゃんと綺麗に終わるので悲しいけど良い映画。
救いがないけど、オフェリアにとってはハッピーエンドだと思いました。
Nancy

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